先日、独立された学校の先生の椅子ヨガのレッスンにお邪魔してきました＾＾
ヨガとアレクサンダーを教えてらっしゃる先生で、オフィスでもできるように椅子に座りながらのヨガを体験してきました♪
座っていると忘れがちな足を動かしたり、前屈してみたり、アレクサンダーらしく体のいろんな部分を意識に含めながら同じ動きを試したり。
やっぱり体の動かし方、意識の誘導がお上手だなぁと感心しながらレッスンを受けていましたが、特におもしろかったワークが一つ。一人の生徒さんの質問が発端でした。
生徒さん：
「混んでる電車でいつも体を縮めてしまうんです。もう条件反射なんですけど、やっぱり疲れてしまいます💦」
都心部ではあるあるですよね(;’∀’)
私もやってます（笑）
この問題に対して２つの実験を試してみることになりました。
先生：
「まずは『絶対に人にぶつからないようにしよう』と思って歩いてみましょう。椅子や人にぶつからないでね。」
少し狭めのお部屋で7人で歩き回るとそこそこに神経を使います。
ぶつからないように、ぶつからないように。
体を固めて歩いている自分に気づきました。
先生：
「はい、じゃあ次は『空いているスペースに頭が最初に動いて、それに体がついてくる』って思って歩いてみてください！」
空いているスペースを見つけて、そこに頭が先に向かって行って、それに体がついてきて・・・ってめっちゃ楽！！
さっきのように体を固めなくてもスイスイ歩いていけました！
考えていることを変えるだけで体の状態が変わる。
このことがとても分かりやすく体験できる実験でした！！
このネタいただきます。（笑）
そしてこのワークをやってみて思い出したことが一つ。
【脳は否定形を理解しない】という脳の性質です。
脳は否定形を理解しない
「ぶつからない」ということを脳は理解しません。
否定形を理解できないので、脳の中のイメージは「ぶつかる」になっています。
だから体は「ぶつかる」ことに備えて体を固めることで自分を守っているんです。
無意識のうちにこの防御反応は起こっています。
実際にぶつかるなら非常にありがたい機能ですが、ぶつからないためによけているのでただただ体を固める状態を作っています。
仕事や学校に向かうまでの電車の中でこの固めた状態を毎日作っているとしたら…
そりゃ毎日肩こりしますよね(-_-;)
「ぶつからないように」ではなく「空いたスペースに行く（頭から）」。
頭の中でつぶやく言葉を少し変えるだけ。
これだけで毎日固めている体を解放してあげることができます＾＾
否定形はなりたくない自分を作る
前にネットニュースをみていて同じようなつぶやきを見つけました。
それは毒親に悩む方のつぶやきで、毎日毎日「親のようには絶対にならない」と強い気持ちで思っていたそうです。
そこにカウンセラーの方から一言。
「脳は否定形を理解しないからあなたの頭の中は親御さんのイメージでいっぱい。脳はイメージしたものを実現しようとするから今の親御さんのようになりやすいですよ。」
その方は生き方が素敵だと思う女優さんを毎日思い浮かべるようにしたそうです。
虐待されて育った人が虐待を繰り返してしまうという悲しい話はよく聞く話ですが、脳が否定形を理解しないのならば起こってしまうことにも説明がつきます。
日々の通勤電車から生き方まで否定形を使うことはあんまり私たちにとっていい影響はないようです。
何かを変えたいとき。
よくない状態から抜け出したいとき。
否定形ではなく、「どうしたら望む状態になるかな？」と考えてみてください。
これをYESプランとNOプランといいます。
「～しない」ではなく代わりに「～をする。」
アレクサンダーテクニークのレッスンの現場でもよく使っている提案です。
自分でYESプランを考えられない！！という方はぜひご相談ください＾＾
一緒にあなたにあったYESプランを考えましょう。
無意識のNOプランを卒業して、意識的にYESプランを使えるようになったら。かなり人生生きやすくなるのではないでしょうか？
よければ明日の電車の中で使ってみてください＾＾
あ、本当にぶつかりそうになったらがっつり体を固めて身を守ってくださいね！！！！
